総説

思春期の先天性心疾患患者に対する移行期支援プログラムの効果:システマティックレビュー・メタアナリシス

  • 宗川 一慶1, 2)
  • 横島 里早1)
  • 奥山 絢子3)
  • 矢崎 諭4)
  1.  聖路加国際大学大学院 看護学研究科
  2. 榊原記念病院 看護部
  3. 聖路加国際大学大学院 看護学研究科・公衆衛生大学院
  4. 榊原記念病院 小児循環器内科・成人先天性心疾患センター

doi: 10.34376/jsachd.R-2025-0008 PDF

早期公開日:2026年2月12日

【背景】本研究は,思春期の先天性心疾患患者を対象とした移行期支援プログラムの特徴と効果を明らかにすることを目的とした.
【方法】PubMed, CINAHL, Cochrane Central, Embase, 医中誌Webを用い2024年8月29日までに公表された思春期の先天性心疾患患者を対象とした移行期支援のランダム化比較試験の英語または日本語論文を抽出した.アメリカ心臓協会(AHA)の定義に沿ってプログラム内容を整理し,メタアナリシスで効果を分析した.
【結果】6件の研究が抽出された.全てのプログラムにAHAの5領域が含まれていた.プログラムは,疾患知識(Hedges’ g=0.51, 95%信頼区間(CI)0.30–0.72)と移行準備性(Hedges’ g=0.59, 95%CI 0.21–0.98), QOL(Hedges’ g=0.27, 95%CI 0.05–0.48)に有意な効果を認めた.
【結論】思春期の先天性心疾患患者への移行期支援プログラムは疾患知識と移行準備性,QOLの向上に有効であることが示唆された.

キーワード:先天性心疾患,移行期医療,システマティックレビュー,メタアナリシス,思春期