冠動脈CTを契機に診断に至った左上肺静脈型部分肺静脈還流異常の2成人例
- 吉田 雄一1),
- 松浦 泰彦2),
- 亀山 敬幸2),
- 森下 友香理3),
- 横山 晋也1),
- 長阪 重雄1),
- 金田 幸三1),
- 片岡 一明4),
- 野原 隆司4)
- 高の原中央病院心臓血管外科
- 生駒市立病院循環器科
- 生駒市立病院放射線部
- 高の原中央病院循環器科
doi: 10.34376/jsachd.C-2025-0005 PDF
早期公開日:2026年1月7日
部分肺静脈還流異常症は他の先天性心疾患と同時に診断されることが多いが,孤発例では発見が遅れやすい.今回我々は,虚血性心疾患の除外を目的として施行した冠動脈CTを契機に診断された,左上肺静脈型部分肺静脈還流異常の2成人例を経験した.1例では右心拡大の進行を踏まえて外科的修復を行い,術後経過は良好であった.本報告は,心内短絡を伴わない右心負荷の鑑別において,経胸壁心エコーとCTを相補的に活用することで早期の診断を可能にし,診断バイアスの低減にも寄与すると考えられた.
キーワード:部分肺静脈還流異常,成人先天性心疾患,左肺静脈型,冠動脈CT
