完全房室ブロックを呈したFontan術後患者に対する心臓再同期療法の有効性:電気的・機械的同期の改善を得た一例
- 山邊 小百合1),
- 菊池 祥平1),
- 後藤 利彦1),
- 香山 京美1),
- 鶴田 芳朗1),
- 板谷 慶一2),
- 須田 久雄2),
- 瀬尾 由広1)
- 名古屋市立大学大学院医学研究科循環器内科学
- 名古屋市立大学大学院医学研究科心臓血管外科学
doi: 10.34376/jsachd.C-2025-0001 PDF
早期公開日:2025年11月29日
Fontan術後患者に恒久的ペースメーカが必要となった場合,その解剖学的な特異性のためにペースメーカリードの留置に複数の障壁が存在する.本症例はFontan術後患者に発症した完全房室ブロックに対して胸骨正中切開および肋間切開にて,右房,右室自由壁,左室心尖部に心外膜植込み型ペースメーカリードを留置し,心臓再同期療法(Cardiac Resynchronization Therapy, CRT)を行った.単心室ペーシングによる心機能低下を懸念し,両心室ペーシングを行うことにした.術後,12誘導心電図のQRS幅および三次元(3D)心エコー図スペックルトラッキング法を用いてCRTの最適化を行い,電気的・機械的に良好な心室同期性を得ることに成功した一例を経験したため報告する.
キーワード: Fontan手術,単心室,心臓再同期療法,心外膜植込み型ペースメーカリード,三次元心エコー図
