HOME > FAQ > 心室中隔瘤について

心室中隔瘤について

ご質問

54歳 女性

心カテーテル検査の結果、心室中隔瘤と診断されました。珍しい症例らしいのですが、先天的な心疾患があり膜様部に瘤ができた可能性があるとのことです。病名を聞くのも初めてで、出来るだけ自分のからだについて知っておきたいのですが、文献を見つけることが出来ません。手術をするか、今までどおりの生活でよいか。同じ症例の方がどうされているか知りたいのです。よろしくお願いいたします。



お答え

いつものように、詳細な経過や検査結果がわからないため、一般的にどうかという説明しかできません。
(これまでに比較的健康であった?)54歳の女性が心臓カテーテル検査を受けたところ、先天的な心疾患(状況からは軽症の心室中隔欠損症?)に伴う、膜様部心室中隔瘤と診断されたが、珍しい所見であると言われた、ということのようですね。心室中隔欠損症(右心室と左心室の間の心室中隔の一部に先天的な欠損孔が存在し、それを介した血液の短絡が生じる疾患)の患者さんに心室中隔瘤が合併することは珍しくありません。欠損孔の辺縁が高速の短絡血流によって障害されて肥厚したり、または三尖弁(右心房と右心室の間の弁)の一部が欠損孔を覆うことによって、これらが膜様部心室中隔瘤となるようです。心室中隔瘤は心室中隔欠損症の自然閉鎖機転に関係しているらしく、比較的小欠損の症例に多いようです。
もし、質問者の方が小さな心室中隔欠損症であり、肺高血圧症が無く、欠損孔への大動脈弁の逸脱(落ち込み)も無く、心室中隔瘤が血流や弁の動きを著しく阻害していなければ、手術適応は無いものと思います。ただし、これらは時間と共に変化するものですから、定期通院による経過観察が必要なことは言うまでもありません。一方、心室中隔欠損症が閉鎖していないのであれば、心内膜炎(外傷、抜歯、手術などの傷口から細菌などが血液中に侵入し、心臓の内側の膜に付着して、重症感染症をおこすこと)の予防のために、外科的処置の際(特に歯科での観血的処置)の抗生剤投与が必要となります。
質問者の方の正確な病状がわからない限り、アドバイスはできません。担当医とよく相談することをおすすめします。
文責:川副 泰隆