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心室中隔欠損症術後の長期管理について

ご質問

58歳 男性

私は、1947年生まれで、現在58歳です。入院前は、心室中隔欠損症と診断され、入院後、術前のカテーテル検査で肺動脈狭窄が見つかり、1968年に21歳で修復根治手術しましたが、ベッドにTOF(ファロー四徴症?)と書かれていました。現在まで36年間、大変経過もよく、問題なくサラリーマン生活を送っています。手術した大学病院で、特に経過観察のため通院する必要がないと言われていましたので、約30年間通院していません。また、40歳位から毎年人間ドッグを受けていますが、心電図に軽度の変化が認められるが、あまり心配要らないと言われています。今後、高齢期を迎えますが、どのようなことに注意したらよろしいでしょうか、また、経過観察のために手術をした病院の心臓外科の専門医を受診したほうがよろしいでしょうか。



お答え

心室中隔欠損という診断を受けていても、徐々に右心室の筋肉が肥厚して、右室流出路狭窄という状態になることがあります。この様な場合には、診断は、ファロー四徴症となることが多いです。ファロー四徴は、その重症度によって様々ですが、加齢とともに治療が必要な問題点が生じることがあります。再手術、不整脈(上室性、心室性)、右心不全、肺動脈弁閉鎖不全、大動脈弁閉鎖不全などです。このために、継続的投薬を必要とする場合もあります。また、感染性心内膜炎をおこす場合もありますので、その予防を必要とすることも少なくありません。何事もなく、一生を送れる人も少なくないと思われます。しかし、この手術が行われてから、50年程度しか経過していますせん。60歳代、70歳代でどのような生活を送ることが出来るのか、今の所、わかっておりません。従って、いま、特に大きな問題が無いと思われる方でも、時には、先天性心疾患の専門医にかかり、定期的に経過観察を受けておくことをおすすめします。手術を受けた病院を受診し、その後の、経過観察の必要性などについて、検討してもらうことが大切と思われます。
文責:丹羽 公一郎