HOME > FAQ > 心室中隔欠損症の定期受診について

心室中隔欠損症の定期受診について

ご質問

32歳 女性

私は1歳半で心室中隔欠損の手術をしました。18になるまでは定期検診に行っていましたが23の出産の時に一度行ってからは行っていません。初めての子供は同じ病気で、5歳になって息子も手術をしました。その後、娘ができましたが娘は元気でした。娘ができる時は検診に行っていません。手術をしても検診はやはり何年かに一度は行った方がよいのでしょうか?最後に検診に行って10年になるので少し気になりメールさせていただきました。



お答え

心室中隔欠損の手術後に、成人となった後も継続的に経過観察を行った方が良いかどうかというご質問です。
基本的に、心臓に関する注意が必要なく、一般の人と同様の一生を送れると考えられる場合は、経過観察を必要としません。子どもの時期に手術を行った、卵円孔開存症、心房中隔欠損症の多くは、これに当たります。心室中隔欠損ですが、心室中隔欠損閉鎖術を受けたけれども、欠損孔が十分にふさがっていない場合、他の合併症、例えば、僧帽弁閉鎖不全、肺高血圧などが残っている場合等は、経過観察を必要とします。心室中隔欠損閉鎖術は、1950年代の前半に初めて行われたため、まだ、生涯を通した経過観察が、行われていない、つまり、50歳以降の経過がわかっていません。1歳半で心室中隔欠損の手術をして、欠損孔は十分に閉鎖されていて、他の合併症も認めない場合は、多分、多くの人は、経過観察を必要としない場合が多いと考えられます。一部の人に、加齢とともに不整脈の合併を認めたりしますし、今回の様に、子どもの心臓病の合併の可能性がやや高いということがあります。これらのことを考慮すると、何年かに一度は検診にいっても良いように思います。安心できますし、昔手術をした人たちの、長期の経過は徐々にわかるようになってきていますので、その情報も得ることが出来るという利点があります。お子さんと一緒に検診を受けても良いかと思います。
文責:丹羽 公一郎