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心室中隔欠損症の感染性心内膜炎予防

ご質問

18歳 女性

はじめまして。こんにちは。私は18歳の高校3年生です。心室中隔欠損と1歳のころに川崎病をしています。心臓病の方は軽症で手術はしていなく、川崎病も後遺症はありませんでした。今まで定期検診も行ってきたのですが、一応高校生まで、と言うことで今年で定期検診も終わりました。
質問なのですが、私は今、親知らずが生えてきています。まだ1本だから痛くはないのですが、ちょっと心配なことがあります。それは今年の定期検診で言われた『歯を抜くときには抗生物質を飲むこと』です。親知らずとは歯を抜くことがあるんですよね?その時はやはり今まで検診を行ってきた総合病院で抜いたほうがいいのですか?それとも普通の歯医者さんでもいいのでしょうか?



お答え

多くの生まれつきの心臓病(心室中隔欠損を含む)は、歯を抜くとき、外科的処置をするとき、分娩時など出血を伴う処置を行う場合に、感染性心内膜炎(細菌性ともいいます)を起こすことがあります。出血を伴う処置を行った部位から入った細菌は、心臓に到達します。心臓病のない人は、起こりませんが、生まれつきの心臓病を持っている人の多くでは、細菌が心臓の一部に付着し、繁殖することがあります。このような状態になると、発熱を伴い、心臓の一部の組織を破壊したりします。この状態を感染性心内膜炎と呼びます。感染性心内膜炎になると、治療のために、入院し抗生物質の投与を少なくとも4週間程度うけなければなりません。また、心臓手術を必要とする場合もありますし、手遅れになると死亡する事もあります。このため、感染性心内膜炎は発症の予防が大切です。普通の歯医者さんでも構いませんが、生まれつきの心臓病で、出血を伴う処置を行う場合には抗生物質を飲むようにいわれている旨を歯医者さんに必ず伝えるようにしてください。
文責:丹羽 公一郎