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心室中隔欠損症と不整脈

ご質問

31歳 女性

先天性心室中隔欠損症で2歳時に手術を受けました。現在31歳です。
術後成人するまでは年に一回の経過観察を受けておりました。術後は遺残短絡ありと聞いていますが、成人してからの検診では特に何も言われず良好でした。
昨年6月の職場の健康診断で「房室ブロック度」とでたのですが、自分で調べたところ特に心配なさそうでしたので、そのままにしていました。今年6月の健康診断では今度は「心室期外収縮」と書かれ、軽度の異常、経過を観察してくださいと書かれました。
自覚症状としては、偶然にも最近、胸がドキっとする感覚や、息苦しさがあり、家族にももらしていたこともあり、結果を見たときには「これは自覚症状と重なるのだろうか」と考えました。しかし調べたところ、同じ不整脈でも期外収縮は頻脈、ブロックは徐脈、と別の症状のようですが、これはどう考えたらよいでしょうか?検査の必要はあるでしょうか?また「先天性心疾患のある場合は要注意」などと書かれていますが、術後の場合、私は心疾患と見なされるのですか、それとも健康な人と同じように考えていいでしょうか?



お答え

まず房室ブロックについてですが、程度により1度から3度まであり3度の場合はペースメーカーの植え込みを検討する事になります。文面からは1度から2度の様子ですし、年に1回の外来でも主治医の先生が見ているはずですから問題は無いと思います。
次に心室性期外収縮についてですが、房室ブロックとは全く別に考えていいと思います。単発のものは正常の方でもでることがありますし、特に体調の悪いときに出現することもあります。心疾患の無い方の場合はまず問題になることはありませんが、頻発し症状のでる場合や連発する場合などは治療の対象になります。心疾患のある場合はそれが心臓の病気や手術に関係している場合と全く関係していない場合があります。また心臓の機能が悪い場合は、機能低下の進行に伴い不整脈も悪化していくこともありますので、検査や治療が必要になります。ご質問の内容からしますと特に心不全の兆候もなく、また主治医からそのようなことも聞いていないようなので大丈夫かとは思いますが、症状もあるようなので、検診時の心電図を借りて主治医と相談することが最良かと思います。
本来の健康診断の目的は、普段病院にかかっていない方の病気や前病状態を発見して早期治療や予防をすることが目的です。心疾患の手術後の定期検診とは目的も結果の解釈も全く違ってしまいますので、気にかかることがありましたら今までの経過や現在の心臓の状態を一番知っている主治医の先生に相談することが大事です。
文責:立野 滋