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心室中隔欠損症と不整脈

ご質問

33歳 女性

1歳半の時に、心室中隔欠損症の手術をしました。高校を卒業するまで毎年検診してましたが、治癒したということで検診も必要ないといわれ、現在は受診していません。10年前に長女を妊娠したときから不整脈がおこり、気持ちが悪いので受診しましたが、大丈夫とのことで、またそのままにしておりましたら、ここ 3 年ほど不整脈がひどくなってきたので 2 年ほど前に再度受診しましたけど、これくらいなら大丈夫といわれかえってきました。ところが、半年位前からまた頻繁になり、それから数回なんですが、心臓の動きがけいれんするみたいに小刻みにうごき、胸に痛みを感じました。母も心配らしく、もう一度受診するべきか悩んでおります。心室中隔欠損と関係はあるのでしょうか。受診したほうがいいかアドバイスをおねがいします。



お答え

まず基本的なことですが、心臓の手術をしている方の場合は心臓の筋肉に切開を入れているので、完全に正常化したと考えるよりもほぼ正常に近くなったと考えて頂いた方がいいと思います。そのため手術後にしばらくしてから不整脈などが現れることもありますが、これは正常の心臓の方にも現れるので、一概に心室中隔欠損症の手術により影響とは言い切れないと思います。
不整脈を中心にお答えしたいと思いますが、これなら大丈夫といわれたことから推測しますと、心室性あるいは心房性の期外収縮が起きていた可能性が示唆されます。これは正常の心臓の方、あるいは手術後でも心機能の良好な方にとっては問題にならない不整脈です。ご質問内容から心臓の手術後に遺残病変や肺高血圧がなく、心機能も正常と仮定してお答え致しますが、期外収縮の自覚症状は脈が乱れて胸が苦しいということが多いのですが、これを自覚しない方のほうが多く、自覚症状さえなければ放置してかまわない不整脈です。自覚症状が強い場合は治療をする場合があります。
期外収縮の場合は単発で脈が速くなることはありませんが、半年前からの症状は明らかに違うようです。この場合は心房細動、上室性頻拍、心室頻拍など持続する頻拍が考えられますので、きちんと診断する必要がありますのできちんと受診なさった方がいいかと思います。
文責:立野 滋