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心室中隔欠損症と肺高血圧症

ご質問

30歳 女性

私の妹のことで相談します。
心室中隔欠損、肺高血圧です。普通に働いています。常に呼吸は速いです。4年ほど前から声が出にくくなり、検査をしたら反回神経麻痺と言われたそうです。心臓の病が影響しているようです。かかりつけ医師はとくに方策は無いというのでそのままにしています。が、ある人に聞いたら、反回神経が麻痺しているのなら心臓病がかなり悪化しているからではないかと言われます。やはり、かなり心臓病が悪化している結果として反回神経麻痺が起きているのでしょうか?
一度妊娠したのですが医師に中絶を勧められました。(実際、中絶しました)ということは、やはりかなりの重症なのでしょうか?
手術などで治ることがあるのでしょうか?
また、的はずれな質問をお許しください。ホーソーンというハーブが心臓によいとのことで、気休めかもしれませんが飲ませようと思います。それは「冠状動脈の循環を改善して狭心症を防ぎ、血圧を正常化する」とうたわれています。この作用は心室中隔欠損、肺高血圧の妹に害になることはありますでしょうか?どうぞよろしくお願いします。



お答え

心室中隔欠損、肺高血圧という病気は、肺高血圧の程度により、手術の可否、日常生活の程度が決まります。成人では、アイゼンメンゲル症候群といわれる肺高血圧が高度の場合が少なくありません。
反回神経麻痺は、肺高血圧が高度で、肺動脈が大きく拡大し反回神経を圧迫する場合に起こることがあります。この点で、病状はやや進行していると考えられます。肺高血圧が高度ですと、妊娠、出産は、かなり危険です。今の進歩した医療事情でも、母親、胎児ともに、最悪の経過をとることが少なくありません。
心室中隔欠損で肺高血圧が高度ですと、手術的に欠損をふさぐことは、かえって状態を悪化させます。
ハーブに関してですが、「冠状動脈の循環を改善して狭心症を防ぎ、血圧を正常化する」とのことですが、心室中隔欠損で肺高血圧の場合、幸いなことに普通の人と比べ、狭心症などは起こしにくいとされています。また、心室中隔欠損で肺高血圧のある人での血圧の変動は、病状を悪化させることがありますので、気をつけてください。
心室中隔欠損で肺高血圧は重い心臓病の1つです。良く受け持ちの先生と相談してください。
文責:丹羽 公一郎