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心室中隔欠損症と大動脈弁逸脱(変形)

ご質問

22歳 女性

心室中隔欠損症の手術に関して質問したくメールをさせていただきます。私は1ヶ月のときに心室中隔欠損症と診断され現在までは年1回の心エコー・レントゲン・心電図の検査を行う経過観察のみでよい状態です。欠損口の大きさは5ミリほどとのことです。2年前より大動脈弁の変形がみられるが血液の逆流はみられないとのことです。血液の逆流がなく大動脈弁の変形がみられる場合は手術が必要なのでしょうか?



お答え

心室中隔欠損症と診断され、欠損口の大きさは5ミリほどで、2年前より大動脈弁の変形がみられるが血液の逆流(大動脈弁逆流)はみられないとのことなので、 心室中隔欠損症は、膜様部という所ではなく、やや高い位置、つまり、肺動脈弁の下にあるタイプだと思います。
この様な位置にある 心室中隔欠損症は、大きな欠損の場合は、子どものうちに手術にありますが、小から中等度欠損の場合は、成人に至るまで特に問題なく経過することが少なくありません。
心室中隔欠損が、大動脈弁に近いので、大動脈弁の一部が、 心室中隔欠損にはまりこんで、大動脈の変形を起こすことがあります。欠損が大きい場合は、変形も大きく、大動脈弁逆流も高度となりますので、早期の手術が必要です。しかし、5ミリ位の欠損の場合は、どうでしょうか。
この場合でも、大動脈弁の変形が、大きい場合は、大動脈弁逆流が、進行する可能性が高いため、手術が奨められます。しかし、大動脈弁の変形は軽度で、大動脈弁逆流を認めない場合は、そのままで、進行しない場合が、少なくないと考えられています。最近の報告でも、5ミリという値は、進行するかしないかのぎりぎりの値になります。いずれにせよ、今までの様に、定期的な受診とエコーでの経過観察は、是非とも必要になります。
文責:丹羽 公一郎