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心室中隔欠損症(小欠損孔)の運動制限について

ご質問

55歳 女性

21歳頃、大学付属病院で心臓の検査を受け、ごく小さな穴が開いているが、まったく心配はいらない。普通の生活をして良いと言われました。8年前に子宮筋腫手術を受けるにあたり、他の大学病院で心エコー検査を受けました。診断内容は21歳頃と同じで定期的な検査も不要と言われました。3年前に風邪を引いて近くの総合病院で受診、自分で肺か心臓から音がするような気がしたので、胸部レントゲンと心エコーを受けました。レントゲンはまったく異常なし。心エコーでは多少左室肥大は見られるものの、正常範囲であり、肺高血圧もないので心配不要、登山はどうかと問うと構わない、定期的な検査も不要だとのことでした。
勤務先の健康管理所の医師は当初より大変心配しており、毎年心エコーをやった方が良いとのことで、去年に続き今年も健康管理所でエコーをしました。去年の左室からの血液の逆流は26、今年は27~28でした。そこで登山不可と言われ、大変なショックを受けています。唯一の趣味である登山は、月に2回くらい近辺の山に登っていました。一昨年は北アルプスの標高2800メートル級にも登りましたが、まったく平気で高山病にもかかりませんでした。また近くの市民体育館で肺が酸素を取り入れる力を調べるテストを受けたときも年齢よりも大変成績良好で、酸素を取り入れる力が強く、タフ・バテない人だと言われたことがあります。なお、高脂血症は以前からあり、血圧は境界域でしたが、心臓のこともあるからと両方服薬しています。血液の逆流がこの数値だと登山は駄目なのでしょうか? 特に高い山は順応するために負担がかかる、と言われました。誰からも元気が良いと言われている私です。



お答え

一般的に、小さな欠損孔の心室中隔欠損は、運動制限は殆ど無いことが普通です。ただ、競争を伴う運動はなるべく避ける方が良いとされています。そして、一生手術が必要で無いことが少なくありません。左室からの血液の逆流は26、今年は27~28でした。と述べておられますが、エコーのどのような検査の結果がこの値なのか、意味が分かりません。いずれにせよ、手術は、症状、将来的に症状が出てくる可能性等により決定します。また、健康管理所の医師が、どの程度先天性心疾患の診療になれていらっしゃるか不明です。一番良い方法は、その医師に、先天性心疾患を専門とする医者を紹介してもらい、心臓病の現在の状態について、詳しく評価してもらうことだと思います。

肺高血圧と高地での生活
文責:丹羽 公一郎