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術後の横隔神経麻痺

ご質問

22歳 女性

私は、幼い頃の開胸手術の際に左の横隔神経を切りました。現在は激しい運動以外なら、日常生活に問題はありませんが、やはり、人よりすぐに息切れするような気がしています。肋骨の上に手をそえて深呼吸をすると右にくらべて、左の胸郭の広がりは小さいです。今は普通に生活していますが、後々年をとっていくにつれて、この事が日常生活などに影響してくるのでしょうか?



お答え

横隔神経が麻痺すると麻痺側の横隔膜が弛緩して上方に押し上げられ、左肺の換気容積が少なくなります。また呼吸は肋間の呼吸筋と横隔膜の上下運動が協調して行われますのでこの面でも呼吸の力は弱くなります。また、横隔神経麻痺は、時間とともに回復することも少なくありません。しかし右肺側が健常であれば肺活量が十分とは言えないまでも通常の生活には支障がないでしょう。開胸手術の内容がわかりませんが心疾患の遺残が無いようでしたら今後、肺炎や気管支拡張症などの呼吸器系の病気に留意していただけば良いと考えられます。
文責:松尾 浩三