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修正大血管転位症術後のアダムスストークス発作

ご質問

26歳 女性

生後6ヶ月で修正大血管転位・肺動脈閉鎖・心室中隔欠損・動脈管開存と診断をされ、7ヶ月頃手術(右ブラロック短絡術)を受け、小学校入学前本手術としてラステリー手術(ハンコックバルブ)を受けました。しかし 9 歳の時抜歯が原因で 3 度目の手術として弁を取り除くこととなりました。弁なしの為の逆流と肺動脈狭窄は経過観察とし、運動制限はありましたが普通の生活は出来ていました。24歳で突然倒れ(アダムスストークス発作)その時、治療としてカテーテルにて肺動脈拡張術をしました。主治医から言われ今は仕事を休んでます。仕事を再開し、また倒れたらと思うと怖いですが、私自身働きたいです。やはり私のような持病では働く事は無理でしょうか?アドバイスをお願いいたします。



お答え

20年前のラステリ手術ということで、心房スイッチ術を併用したダブルスイッチ術ではないと思いますので、その前提でお答え致しますが、情報が少ないためにアドバイスはできませんので、重要なポイントと思われることを記します。

アダムスストークス発作で倒れたということで、頻拍あるいは徐脈などの不整脈が原因と考えられます。肺動脈の狭窄の進行により右心室(本来は左心室の構造)や右心房に負担が出たために起こった不整脈で、治療がうまくいき頻拍が出なくなったのであれば仕事は可能だと思います。しかし狭窄が残っていたり、狭窄は解除できても不整脈が起こる状態であれば現時点での仕事は難しいと思います。意識消失すると言うことは不整脈により血圧がかなり下がるということで不整脈の症状としてはとても重症と考えられますが、どういった不整脈で、現時点においてその起こる可能性はどのくらいかがわかりませんので、仕事が可能か否かのアドバイスをすることは不可能です。

また本来の右心室が左側にあり、全身に血液を送り出していますが、右心室はもともとは薄い筋肉でありまた右心室に付いている三尖弁もそれほど強い弁ではないために人によってはこの心室の機能が年齢とともに低下してくる場合がありますのでこちらの機能も気になります。

仕事などの社会生活はとても重要なことだと思いますので、主治医の先生に仕事がしたいという希望をお話になり、現在可能なのか、無理であればそれは何故か、その原因は治療により改善可能なものであるのかをお聞きになるとよいかと思います。

また仕事の内容も重要です。インターネットを使って自宅での仕事などもありますので、逆に心臓に合わせた仕事探しということもお考えください。
文責:立野 滋