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高齢期に入った先天性心疾患について

ご質問

72歳 女性

私は1933年生まれで、今年 3 月には72才になります。
ファロー四徴症の修復根治手術を、49才の時点で(非常に珍しがられながら)、無事に受ける事が出来ました。継続して経過観察を受けながら、60才過ぎ迄は割合元気に問題なく日常生活を送る事が出来ていましたが、60才代半ばから不整脈をはじめ多くの不具合を抱えています。手術して頂いた病院の外科の主治医から、私の持つ問題点については詳しく説明も受けており、余命の短い事も覚悟はしています。
私は結婚はしましたが、かけがいの無い伴侶に先立たれ、現在ひとり暮らしをしております。私が今知りたいのは、70才を越したファローの患者が国内に何人生存しているかという点です。是非教えて頂きたいのですが。



お答え

ファロー四徴としては、かなりの遅い年齢で手術をされ、その後も、不整脈はあるものの長期間、生活されているとのことです。手術自体、49歳で行うことはかなり稀なことと思います。
ご質問の、術後で、70歳以上の人は何人くらいいるかということですが、データはありません。この病気の手術は、1954年に始まりましたので、それから、50年が経過しています。多くの場合は、20歳以下で手術を行いますので、70歳に到達している人は、現在非常に少ないと考えて良いと思います。しかし、60歳代になっている患者さんは、稀ではありません。欧米の論文で、1960年代前半に手術を行った人(手術年齢などによる違いがありますが)の手術後32年間生存している割合の報告があります。それによると、86%です。日本の1970年代前半に手術を受けた人の25年の生存率は94%です。60歳を迎える人が、増えつつあると考えて良いデータです。さらに今後、ファロー四徴術後で、70歳代にはいる人はどんどん増えてくるものと予想されています。
文責:丹羽 公一郎