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更年期障害について

ご質問

48歳 女性

先天性心室中隔欠損症です。手術はしていません。3年前に生理が3週間位続き、産科受診の結果、止血剤を服用しました。結果は生理は止まったのですが、年齢的に閉経になってしまい、今ではホルモンのバランスが崩れ、「ほてり」が急に襲ってきます。その時は、呼吸も苦しく頻脈になります。
でも、持病の為、ホルモン剤はやめた方が良いと言われ、これから先とても生き抜く事は容易ではありません。治療方法は、何かないでしょうか?



お答え

未修復の心室中隔欠損症の女性が、ひどい更年期障害に悩まされている。治療としてホルモン剤を使用したいが、持病があるから治療できないでいる。ということですね。
重要な点は、心室中隔欠損の重症度の判定と、ホルモン剤の心疾患に対する影響の検討です。質問にきちんとお答えするには、成人先天性心疾患と産婦人科疾患の双方の知識と経験が必要とされます。ただ、一般的には、軽症の心室中隔欠損症であれば、ホルモン療法のリスクは高くないと思われます。
成人先天性心疾患の研究は発達途上の分野であり、成人先天性心疾患を内科的に診療できる医師は、経験ある小児循環器専門医と循環器内科医のみです(日本では後者の数は極めて少ないのが現状です)。現在の心疾患に関する担当医が成人先天性心疾患を専門としているのであれば、快く相談に応じて、適当な産婦人科医を紹介してくれるはずです。そうでなければ、成人先天性心疾患の専門医を紹介してもらうのも一つの方法です。いずれにしても、まず、心疾患の重症度の判定が必要です。軽症であれば、現在の症状は、心臓病そのものとは関係ないと考えられます。そして、ホルモン療法も含め、特に、治療での制限は必要ないことが普通です。しかし、重症の場合(肺高血圧を認めら場合など)は、多少、注意すべき点があります。
従って、これらの点を含め、現在の担当医とよく相談することをおすすめします。
文責:川副 泰隆