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フォンタン術後の不整脈と妊娠

ご質問

31歳 女性

6歳のときに三尖弁閉鎖症でフォンタン手術をした者です。2004年の7月ごろから急に不整脈が増え始め、心房粗動との診断で2ヶ月ほどのうちに5回ほど電気ショックをかけ、10月にアブレーション治療をしました。最近、今度は心房細動で2度電気ショックをかけましたが治らず、とりあえず今は薬(ジゴキシンとリスモダン、それと血栓予防のアスピリン)で抑えている状態です。先年妊娠しましたとき(結果流産)、期外収縮が増えていると言われましたので、心房粗細動が起こりやすくなった今では、妊娠出産はどのくらい危険なものとなるでしょうか。
ちなみに、心房粗動が起きる前のカテーテルでは担当医師から「体を流れる血液の量が少なく(1.7L/分)産婦人科医だったら妊娠を勧めない」と言われたのですが、主治医からは「寝ている状態と動いている状態では違うのでそれほど心配ない」とは言われていました。
ご回答宜しくお願い致します。



お答え

まずはフォンタン術と不整脈・妊娠の項で詳しい説明がありますのでそちらをご覧ください。
現在の状況は不整脈が出現してきているので右心房の負担が増えている時期かと思います。不整脈以外の体に関しての情報がありませんので、現在妊娠出産が可能か否かという判断はできません。心臓の状態がある程度よいのであれば、先に妊娠出産をしてその後に右心房に負担の少ない手術に転換するか、現在は妊娠出産が難しいのであれば先に転換手術を施行して、心臓の状態が改善した後で妊娠出産を考えるかのいずれかだと思いますが、心室の動きが悪くなっているような場合は妊娠出産をあきらめなければならないこともあります。先の回答でも示されていますが、フォンタン術後に妊娠出産した方の数はまだ日本に於いては非常に少ないのが現状です。産婦人科、小児科(循環器科)、新生児科、麻酔科との密な連携が必要とされますので、主治医の先生とよくご相談されるのが何にもまして重要です。
文責:立野 滋