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フォンタン術後のC型肝炎、低酸素、食道静脈瘤について

ご質問

20歳 女性

私は単心室、大血管転位、肺動脈狭窄、心房中隔欠損などで、小学2年生のときにフォンタン手術をしました。(手術はフォンタンだけです)今、大学生です。そのときに輸血でC型肝炎に感染し、中学1年生のときにインターフェロンをしましたが、ウィルスはなくなりませんでした。今は、肝機能はとくに異常ありません。心臓のほうは、手術後ずっと元気で体育もやっていて高校生のときは満員電車で通学して、部活(吹奏楽)をし、その後夜までバイト(接客の仕事)...というような生活もできていました。それが去年頃から調子が悪くなり、アルバイトで立ち仕事をしていると、立っていられなくなるようになりました。今年の7月にカテーテル検査をしたところ、手術で塞いだ右心房と心室の間に漏れがあること、右心房と肺動脈の血圧が少し高くなっていることがわかり、服薬をはじめました。(ドルナーを通常の半分の量)サチュレーションは座っていると70台で、横になると84~89くらいになります。私は、以前のように活発に動き回りたいし、将来の職業も心配です。治療でサチュレーションを高くして、高校のときのように生活することはできるのでしょうか。



お答え

高校生まで、非常に元気でフォンタン手術が非常にうまくいっていたと思います。さて、質問は、C型肝炎、今後の予想、食道静脈瘤となると思います。基本的に、フォンタン手術後は、血液の流れ、心臓の機能などの変化が個人個人で微妙に違い共通したお答えは難しいものです。主治医の先生におたずねになることが一番良いと思います。ここでは、一般的にフォンタン手術後に多く見られる状態でお答えしたいと思います。心臓手術後のC型肝炎については、どの施設でも一定数の患者さんがいます。しかし、全国的な集計、C型肝炎の経過についての調査は行われておりません。従って、C型肝炎が悪化するのかどうか確定されてはおりません。今後の経過観察が必要です。食道静脈瘤は肝炎が悪化した際に起こることもありますが、消化器内科の医師には肝機能が悪いわけではないのでこれはC型肝炎のせいではなく心臓のせいだろうと言われました。ということなので、肝炎のためとは考えにくいでしょうね。また、フォンタン手術後には、肝臓も含めて、静脈の血圧が上昇しますので、食道静脈瘤となる可能性はありますが、知る限りでは、その報告は殆どありません。消化器内科での経過観察が良いと思われます。今後の予想についてですが、手術で塞いだ右心房と心室の間に漏れがあること、右心房と肺動脈の血圧が少し高くなっていることがわかり、服薬をはじめました。(ドルナーを通常の半分の量)サチュレーションは座っていると70台で、横になると84~89くらいになります。ということですと今、活発には動きにくい状態ですね。サチュレーションをあげるには、ドルナーの効果に期待することになりそうです。これ以外の、手術的な治療などの可能性については、詳細が明らかでないので、主治医にお尋ねになることが良いでしょう。
文責:丹羽 公一郎