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ファロー四徴症術後の肺動脈狭窄と妊娠

ご質問

26歳 女性

私は現在26歳ですが、6歳のときファロー四徴症の根治手術を受け、現在は薬も飲むことなく元気に過ごしています。今年になって、年に1度の検診時に妊娠・出産についての話を尋ねたところ、小児科の先生に回され(今まではずっと心臓血管外科に通ってました)、心エコーをした後、私は肺動脈が6歳児にちょうどいいくらいの大きさのままで、エコーの結果右心室の圧(?)が普通なら30ぐらいの所、50ぐらいあるようだから、1度カテーテル検査をしてみるようにいわれました。今までは、そんなことを言われたことがなかったので、驚いてます。
前置きが長くなってすみませんが、肺動脈が6歳児にちょうどいいままの大きさというのは大丈夫なのでしょうか?これから結婚し妊娠・出産を経験していきたいと思っているのですが、問題はないのでしょうか?お忙しいところすみませんが、教えてください。



お答え

質問者の方は20年前にFallot四徴症の手術を受けて、元気にすごされているとのことで、大変喜ばしいことと思います。しかし、小児科医から肺動脈が細いことを指摘され、戸惑っているとのことのようですね。
Fallot四徴症には様々な程度の肺動脈狭窄あるいは低形成が合併します。たとえ、修復手術がうまくいっても、肺動脈の形態が時間経過と共に変化していくこともよくあることです。心エコー検査は簡便に行えて、患者さんの負担が少ないというメリットがありますが、肺動脈の全貌を観察することは困難です。6歳児にちょうどいい位の大きさが疑われたということなら、一度精密検査を行った方がいいように思います。結婚後や妊娠後は、時間的にも身体的にも検査の負担が大きくなるので、今のうちに気になる点を確認しておいた方がいいという、小児科の先生の判断だと思います。多くの人は肺動脈が狭くなっていても妊娠出産は可能です。しかし、妊娠出産時は、心臓の負担が増えますから、妊娠する前に、良く調べて、もし、妊娠出産に差し障りがでる可能性があると予想される場合は、妊娠前に治して置いた方が良いことがあります。心臓カテーテル検査の際は、部分的に狭くなった肺動脈をバルーン・カテーテルで拡大させる、カテーテル治療を行うこともあります。実際の医療情報が無いため、質問者の方にそのような治療の適応があるかなど、確かなことは言えません。担当の先生とよく相談された方がいいと思います。
なお、Fallot四徴症の女性は、術後経過が順調であれば、妊娠・出産もうまくいく方がほとんどです。現在の状態をなるべく客観的に評価し、安全なお産を迎えるためにも、担当の先生と精密検査に関してよく相談することをおすすめします。
文責:川副 泰隆