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肺動脈狭窄症の管理について

ご質問

34歳 女性

1歳の時熱を出し、その時心雑音があると言われ、6歳の頃カテーテルを使った検査をした結果、軽度の肺動脈狭窄があると診断されました。それ以来、高校を卒業するまで、年に一度の検診を受ける以外運動制限もなくほかの子と同じように生活をしてきました。現在、6歳と4歳の子の親となり(妊娠中、出産異常なく)年に一度の人間ドック以外は、特別な検診は受けていませんが、やはり、専門のお医者様にかかるべきでしょうか。18歳のときに実家を大学へ行くために出て以来、子供の頃にかかっていた病院へは行っていません。今は、普通に生活をし、スポーツクラブにも通っていますが、これから年を重ねるにつれて、健常者とは違う症状等出てくるのでしょうか。気になります。



お答え

肺動脈狭窄症の狭窄部位は、肺動脈弁、肺動脈の弁下または弁上、更には末梢の肺動脈まで含まれます。一番頻度が多いのは、肺動脈弁そのものの狭窄です。重症であれば、低酸素血症や心不全をおこすこともあり得ます。しかし、軽症で、他に心臓合併症が無ければ、特別な症状は無く、治療や生活上の制限は不要であり、時間とともに悪化することも少ないと考えられます。
質問者の方は、経過より(妊娠出産で特に問題なく、スポーツクラブに通っている、年に一度の人間ドックも受けている[多分、胸部X線、心電図もとっていることなど])軽症例と推定されますが、どの部位のどの程度の狭窄かどうかは不明です。6歳の頃(すなわち1977年頃)に心臓カテーテル検査を施行し、最後の受診が18歳の頃(1989年頃)ということでしたら、一度きちんと受診することをおすすめします。その上で、今後の見通しを医師に確認し、定期検診を継続するか、現在の居住地近くの病院に紹介してもらうなど、方針を決定するのがよいと思います。多くの病院では、しばらく外来受診が無いと、外来カルテを倉庫に保管することもあります。また、古い入院カルテや検査記録は、短時間で閲覧するのは困難なことがあります。念のため、あらかじめ電話などで確認してから、受診することをおすすめします。
文責:川副 泰隆