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ファロー四徴症術後の長期管理について

ご質問

30歳 女性

先天性の心疾患でファロー四徴症です。3歳のころに心臓の手術をし現在では年に2回前後通院しています。術後は順調で普通の生活をしています。大学病院のため現在も通院していますが通院の必要がもう無いのではないかと思うこともあります。ある程度術後が順調であれば診察を止めることもできるのでしょうか?もし通院をやめないほうがいいのであれば都内でファロー四徴症の患者を受け入れてくれる病院を教えてください。現在都内に住んでるのですが通院のため実家(遠方)にいく必要があり仕事を休む必要が出てきてしまい困っています。

その大学病院の現在の担当の先生(担当の先生は何人も代わっています)は「あまり受け入れてくれる病院はないからな」と言って紹介をしてくれません。現在の病院ではずっと小児科に通っています。

あと今年結婚予定なのですが子供を産むことは可能なのでしょうか?関係ないかも知れませんが、心臓のほかに「てんかん」も発症したことがあります。現在は完治?して薬や通院はしていません。わかりずらくて大変申し訳ありませんがよろしくお願いします。



お答え

ファロー四徴症は、年齢がますにつれて、治療することが必要になる場合があります。多くの場合は、子どものうちは、症状もなく経過することが多いのですが、成人となり肺動脈の逆流、狭窄等が、徐々に進行することがあります。また、大動脈が拡張したり、不整脈を認めるようになったりする方もおります。頻度は少ないのですが、再手術を行っている人もいます。また、40-50歳くらいになりますと、心臓に対して定期的に投薬している人もふえてきます。多くの場合は、心不全などが進行することを予防するための治療です。これらの問題に関しては、今までのQ and Aを参考にしてください。また、普段の生活が一般の人とかわりの無い方は、妊娠出産も大きな問題は無く経過しますが、中には、妊娠出産後に不整脈、心不全を認め治療が必要な方もいます。また、子どもに心臓病を認める確率も、低いけれども4-5%位あります。妊娠出産に関しては、安静をとることが良い場合も少なくないので、ご主人、家族の理解、協力も必要です。医師が、ご主人に、これらのことをお願いする場合もあります。
このようなことから、ファロー四徴症は、定期的な経過観察が必要です。経過観察を受けることによって、早めに予防的な治療を行えるからです。そのようにすれば、今のような良い状態での生活を続けることが可能です。てんかんは、投薬が行われていなければ、胎児への影響はありませんが、発作が妊娠中に起こる可能性についても神経内科でのコンサルトが有用です。
文責:丹羽 公一郎