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肺高血圧と心室中隔欠損症(手術のリスク、妊娠について)

ご質問

34歳 女性

よろしくお願い致します。生後 2 ヶ月で先天性心室中隔欠損との診断を受け、手術を勧められてきましたが、そのまま生活してきました。しかし、最近受診した病院で、あらためて手術を勧められ、現在は前向きに検討しています(穴は中程度、肺高血圧症を併発しています。その他の合併症はありません)。
成人を過ぎてからの修復手術について、リスクや注意すべき点について教えてください。また、修復後の妊娠の可能性についても教えてください。



お答え

かなり早期から心室中隔欠損との診断を受け、手術を勧められてきたとのことですが、一番問題な点は、肺高血圧症がどの程度か、という点です。肺高血圧症が非常に高度である場合は、手術で治すことが出来ない場合があります。中等度以下であれば、手術は可能です。心室中隔欠損の場合は、特に成人であるため(まだ、34歳なので)の注意点はありません。手術危険率も、子供と同様です。修復後の妊娠の可能性も、肺高血圧症の程度に依存します。手術が可能で、術後経過も良いとしても、肺高血圧症が残っている場合は、妊娠には注意が必要になります。妊娠の危険因子の中でも肺高血圧症は、重要です。術後、どの程度肺高血圧症が、改善するかが大事です。術後も肺高血圧症の程度が、体血圧の70%を越える様ですと、妊娠の母体、胎児に対する危険率はかなり高いと考えて差し支えありません。体血圧の50%以下に下がる様でしたら、比較的安全にに妊娠出産が可能です。
文責:丹羽 公一郎