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先天性心疾患の遺伝について

ご質問

21歳 女性

現在21歳で妊娠中ですが、夫がファロー四徴症で小さい頃手術を受けました。赤ちゃんの先天性の異常は出生前から分かったりするのでしょ うか?



お答え

先天性心疾患の頻度は約1%ですが、ご家族に心疾患の方がいる場 合は、生まれてくるお子さんの心疾患の頻度は少し高くなります。お母さんが心疾患の場合は約5%の確率で心疾患のお子さんが生まれてきます。しかし、お父さんが心疾患の場合は約2-3%と確率が低く なります。

心疾患を出生前に診断することは、胎児の心臓超音波検査に熟練した医師であれば可能です。妊娠20週前後からが、検査に適した時期とされています。出生前診断を希望されるなら、産婦人科の担当医や、ご家族の心疾患の担当医に相談するといいでしょう。

出生前診断の一番大きなメリットは、治療成績の向上です。頻度は多くありませんが、生まれてくるお子さんが重症な心疾患だったら、出生前や出生直後からの集中管理が必要となる場合もあります。また、ご家族にとっては、生まれてくる前に診断がついていれば、お子さんの心疾患を前もって理解し、出産に向けての心構えをすることにつながります。
一方で、出生前診断を受けることは、ご家族にとって心の負担となる場合もあるかと思います。担当医とよく話し合って、検査を受けるかどうかを決めていただきたいと思います。

胎児の心臓超音波検査に関する研究会がありますので、そちらのHPも参考にするとよいでしょう。出生前診断を受けたご家族の体験談なども掲載されています。
http://www.naganoch.gr.jp/JSFC/public.htm
文責:川副 泰隆