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心房中隔欠損症の長期管理

ご質問

42歳 女性

35歳で第一子を出産後、37歳の時に受けた心電図で心室性の頻脈(治療の必要無しと診断されました)を指摘され、大学病院で受けた心エコーで初めて心房中隔欠損と分かりました(欠損孔は、約1センチ位であること以外詳しいデーターは、知りません)。

38歳で第二子をフォローアップしてもらいながら、出産致しました。心 臓に関しては、何の問題も無く出産(二人とも帝王切開)できましたが、それを理由に大学病院の医師にもうフォ ローアップの必要はないと言われました。その後海外駐在になってしまった事もあり、放置しております。

そこでお聞きしたいのですが、「心臓に関しては、何の問題も無く出産できた」ような状態の場合、本当に後々問題がおきてき難いものなのでしょうか。もしフォローアップしてもらった方が良い場合、心エコーができる病院の循環器内科で十分でしょうか。よろしくお願い致します。



お答え

心房中隔欠損の患者さんで、40歳をすぎた場合に問題となる或いは注意すべきことは、
  1. 年齢が上がると伴に心不全(息切れ、疲れやすい、活動能力の低下など)を起こす場合がある。

  2. 不整脈(特に心房性不整脈、心房細動などで、心室性不整脈は多くの場合この病気と関係ありません)を発症する。

  3. 肺高血圧を伴うこと(この頻度は少ない)があげられます。
そこで、40-50歳を過ぎてから、 手術を必要とするあるいはカテーテル治療での閉鎖術を行うことがあります。このため、心房中隔欠損 は、一般的には経過観察を必要とします。欠損孔が小さい場合は、加齢と伴にこれらの症状を伴わず、一生を送れ る場合が少なくありません。1cm以下を小さい欠損孔と考えます。しかし、1cmくらいの大きさの場合は、念のた め経過観察をすることが多いように思います。 経過観察は、地域施設によりますが、循環器科の先生で十分だと思います。(一般内科の先生は、難しい場合があり ます。或いは、小児循環器科で、成人を多く見ている施設で診てもらえば良いと思います。(こども病院は多くの場 合、初診の年齢制限があり受診できません。)
文責:丹羽 公一郎