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心房中隔欠損症と肺高血圧

ご質問

28歳 男性

こんにちは。心房中隔欠損症には、比較的早期に症状が出て肺病変が悪化する例もあれば、高齢になっても症状が出ず肺病変も進行しない例もあります。その差はどんな要因によって生まれてくるのでしょうか。また、60歳くらいになって、肺病変もあまりなく症状もない例に、今後肺病変が生じる可能性もあるからといって手術をしてしまう方がいいのでしょうか。それとも60歳になっても肺病変がないから、ほぼ天寿は全うすると考えるのでしょうか教えて下さい。よろしくお願い申し上げます。



お答え

心房中隔欠損症に手術(カテーテルインターベンション)を行う理由は、将来的に心不全が起こる可能性がある場合です(同時に心房細動などの不整脈を伴うことも少なくありません)。それから、中年以降で、心不全に伴う症状がすでに認められる場合です。従って、60歳くらいで、全く症状が無いと思われる場合に手術を行うかどうかの基準はありません。
比較的早期に症状が出て肺病変が悪化するとお書きになっていますが、肺病変が悪化するという意味がよくわかりません。仮に、肺高血圧が起こるということであれば、高齢の人では軽度の高血圧を伴うことはありますが、高度の肺高血圧を伴うことはまれです。小児期、青年期早期で、肺病変が悪化することはほとんどありません。また、症状の早期出現の有無は、多くは、欠損孔の大きさ、肺血管、心室の状態などに左右されます。しかし、個々の人での予測は難しいことが多いと思います。
文責:丹羽 公一郎