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心房中隔欠損症と脳梗塞の治療について

ご質問

55歳 男性

55歳の父の病気について質問いたします。
20歳前後から心臓病の症状が出ていろいろ検査を受けましたが、原因がわからず心臓の薬で治療してきました。今まで高血圧ではなかったが、2年前に脳梗塞で一回倒れましたが、すぐに治り血圧も平常に戻っています。これをきっかけで2005年3月に心臓の超音波検査心房中隔欠損9mmと診断されました。その後の症状は息切れ、息苦しいなどですが、本人の話で若いころよりずっと軽いと。また先週の超音波検査では8mmの欠損と診断されてます(違う病院)。
質問ですが、55歳で手術を受けたほうがよいでしょうか、それとも内科的な治療でも病気の悪化を防ぐことができますか(先天性ですので内科的治療で葉治ることはできないと思いますが)。よろしくお願いします。



お答え

心房中隔欠損9mmというと、欠損孔の大きさ自体は、大きい方ではありません。この程度ですと、殆ど、症状がなく、一生を送れることもあります。しかし、小さな欠損孔でも、心臓の負担が大きいことも、あります。この点は、超音波検査が、参考になります。また、今までの症状、20歳前後からの心臓の症状、脳梗塞、息切れ、息苦しさなどが、心房中隔欠損のために生じているかどうかが問題です。心房中隔欠損では、心房細動という不整脈を伴いやすく、この不整脈が起こると、心臓の症状を伴います。脳梗塞は、不整脈がなくとも、小さな心房中隔欠損でもおこることがあります。もし、これらの症状が、心房中隔欠損に起因していると疑われる場合は、内科的治療では、今後も、症状が続くことになります。この場合は、まだ、55歳ですので、手術あるいはカテーテル治療で治すことが、必要です。多くの症状は、消失ないし軽減します。特に、脳梗塞が、心房中隔欠損のために生じたと考えられるならば、手術あるいはカテーテル治療で治すことが、大切になります。
文責:丹羽 公一郎