HOME > FAQ > 心内膜床欠損症の心室性期外収縮

心内膜床欠損症の心室性期外収縮

ご質問

22歳 女性

6歳のときに心内膜床欠損症の手術をしました。14歳の頃心エコーの結果、激しい運動は控えるようにと診断され、22歳時には心室期外収縮と診断されました。現在の自覚症状は動悸のみです。妊娠・出産、また運動に関してはどれくらいの強度まで可能でしょうか。時々回転性めまいを生じることがあるのですが、これは心疾患と関係あるのでしょうか。



お答え

心内膜床欠損症の手術後ということですが、現在の心臓の機能や遺残病変についての情報がありませんので、正確にお答えすることは出来ません。一般的な話になってしまうことをまずご了承下さい。
手術後は心臓の機能や遺残病変により、運動は全く制限の必要のない方から、内服薬による治療が必要な方まで様々です。特に心内膜床欠損症の場合は僧帽弁の逆流が問題になることがあります。ですので、運動、妊娠、出産に関しては主治医の先生の説明を良く聞いていただく必要があると思います。一般的に妊娠、出産は心不全の重症度分類でみますとNYHAのII度までは大丈夫とされていますが(下記参照)、他の要因もありますので、一概には言えません。

NYHA(New York Heart Association)分類
  1. 心疾患はあるが、身体活動の制限はない、常の生活では症状なし
  2. 心疾患はあるが、身体活動は軽度に制限される、日常生活で疲労、動悸、息切れ、狭心痛などの症状あり
  3. 身体活動が著明に制限される心疾患患者、安静時には症状がないが、日常生活以下の労作で症状あり
  4. いかなる身体活動でも不快をともなう、安静時でも心不全症状や狭心痛あり
次に心室性期外収縮についてですが、心臓の機能に問題が無く、自覚症状もない場合は治療の対象にはなりません。動悸の症状が心室性期外収縮からきているのであれば、治療の対象になると思われます。
最後にめまいについてですが、心臓が原因となるめまいの場合は、頻拍や徐脈、あるいは血圧の低下によるものなので、立ちくらみのようなボーとするようなめまいであることが多いとされます。逆に回転性のめまいは、体のバランスをとっている内耳のなかの三半規管の異常であることが多く、耳鼻科、あるいは神経内科の領域となることが多くなります。
いずれにしましても、成人されて間もない様子なので、ご自分の心臓についてよく理解していただき、また現在の心臓の状態と、今後の見通しについては主治医の先生とよくお話になることをお勧めいたします。
文責:立野 滋