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肺動脈狭窄症術語の左第2弓突出

ご質問

29歳 男性

はじめまして。私が現在気になっていることを質問させてください。3歳のころ肺動脈弁狭窄症の手術をしました。それからは周りの人と何一つ変わりない生活を送ってきました。ここ十年間の間は検診には行っていませんが、昨年の健康診断の胸部X線にて『第2弓突出』との文字がありました。再診のことも特に言われなかったため、そのままにしてあったのですが生命保険に加入しようとし心電図をとった時に『不整脈?があるため保険に加入出来ません』と言われました。なんとなく気になりメールしました。何か異常があるのでしょうか?



お答え

肺動脈弁狭窄症は、肺動脈弁が狭いため、狭い部分を通過した血液が、肺動脈内で広がり、肺動脈の拡張をおこし、血管壁にも変化を起こすことが少なくありません。このため、術後も、肺動脈拡張を残すことが多くなります。胸部X線にて『第2弓突出』という意味は、この肺動脈拡張が残っていることを意味します。この拡張自体は、生活、生命予後などに影響を与えません。不整脈は、どのような不整脈かわかりませんが、肺動脈弁狭窄症、そしてその手術と直接の関係は、無いと思います。偶発的なことと思いますが、成人になりますと、心臓病の方とは限らず、一般の人でも、加齢により不整脈を認めるようになります。その殆どは、生きていく上での問題にはならないような不整脈です。30歳位ですと、普通の心電図では、5%程度、24時間心電図では、殆どの人に認めます。その心電図を持って、循環器の先生に診てもらうことも良いかと思います。また、肺動脈弁狭窄症の手術後は、軽度の肺動脈閉鎖不全を起こすことが多いのですが、多くは問題になりません。しかし、稀ですが、数十年たって、閉鎖不全が高度となり、右室拡大、上室性或いは心室性頻拍をおこす人がいることがわかってきました。肺動脈弁狭窄症の術式にもよりますが、成人後も、一度は、心臓の検診を受けることをおすすめします。
文責:丹羽 公一郎