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心室中隔欠損症患者の妊娠と出産 2

ご質問

24歳 女性

こんばんは、突然のメールですみません。今日は妊娠、出産について質問したくメールしました。まだ、相手もいないので勇気がなく主治医に聞けないでいます。自分は、心房中隔欠損で術後です。心臓自体には、肥大などありません。しかし、少し不整脈があります。上室性期外収縮、洞機能不全(良質)度房室ブロック(良質)、上室性頻拍(自然停止)、徐脈です。できれば子どもが好きなので、愛する相手ができ、結婚したら、子どもを産みたいと思っています。
この体で産む事が出来るかと、産む事ができたとして年齢的にいくつまで可能か知りたいと思っています。
教えてください。



お答え

心房中隔欠損症の方は、成人後に(特に中高年以上で)手術した場合を除けば、比較的良好な術後経過をとります。妊娠前の心機能分類が良好(日常生活がほとんど不自由なく行えている)であれば、順調な経過をとり、多くの場合は経膣分娩が可能です。しかし、中等度以上の肺高血圧が残存する場合は、厳重な管理が必要であり、条件によっては妊娠・出産が危険なこともあります。
質問者の方の詳細な医療情報が無いため、正確なお答えはできませんが、肺高血圧や心不全が無ければ、妊娠・分娩は可能と思います。しかし、数種類の不整脈(良質または自然停止とありますが)が既に存在することから、充分な注意が必要です。それらの不整脈は経時的に悪化することもありますし、妊娠による負荷のために急激に悪化する可能性もあります。心臓の定期検診を継続し、妊娠可能かどうかを心臓病の担当医にあらかじめ確認をとる必要があります。実際の分娩は、不整脈の悪化などに対処できるような、心臓病専門医のいる病院が望ましいと思います。分娩可能な年齢の上限は簡単には決められませんが、加齢とともに不整脈が悪化する可能性が高くなることも考慮する必要があります。
定期的に心臓検診を行い、担当医やご家族と充分に相談することをおすすめします。
文責:川副 泰隆