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心室中隔欠損症と息切れ 2

ご質問

23歳 女性

先天性の心室中隔欠損で手術はせず経過観察していましたが自然にふさがることも無く現在に至っています。心雑音と動作時の息切れがあります。この時点で穴がふさがらないと今後手術をしたほうがいいのでしょうか。また将来を考えて妊娠とかにも影響がありますか。



お答え

今後の経過、手術、妊娠などについては、心室中隔欠損の程度によります。自然にふさがることなく現在に至っているということは、程度に関わらず、今後、自然にふさがる可能性は、殆ど無いと考えられます。動作時の息切れが、心室中隔欠損と関係あるかどうか、不明なので判断しにくいですね(中等症以上では、関係ある場合があります)。この点は、主治医に判断してもらう必要があります。以下、欠損孔が、膜性部といわれる部分の場合について述べます(肺動脈弁下の場合は、大動脈逸脱、バルサルガ洞動脈瘤などの合併をみることもあり経過、注意事項が異なります)。

膜性部欠損:軽症の場合(小欠損孔)多くは手術をせずに経過観察していくことが多いです。妊娠も一般と殆ど変わりはありません。感染性心内膜炎の注意が必要です。中等症の場合(中程度欠損、少なくとも肺体血流量比が、1.5以上といわれる場合)将来的な予後、生活程度を考えると手術をした方が良い場合が多いです。妊娠中、心不全、不整脈など起こすことがあります。肺高血圧を認める場合は、妊娠は難しくなります。感染性心内膜炎の注意が必要です。

高度の場合(大欠損)多くは、高度の肺高血圧を認め、アイゼンメンゲル症候群といわれ、予後は悪く、手術も出来ません。妊娠は禁忌とされています。感染性心内膜炎の注意が必要です。程度によって大きな違いがあります。多くの人は軽症と考えられますが、今回、その情報が無いため、広くお答えしました。疾患の程度も含め、主治医に相談する事が必要です。特に、妊娠については、前もってのコンサルテーションが大切です。軽症でも定期的な経過観察は必要です。
文責:丹羽 公一郎